お手入れガイド
藍染のお手入れについて
はじめに「この話はご注文時にも詳しくご説明します」
天然灰汁発酵建ての藍染は、使い込むほどに個性が出る、生きた色です。
お手入れは「管理」ではなく、「育てること」。
このガイドが、その助けになれば幸いです。
最初にお伝えしたいこと
色移りについて
完全発色した状態では、色移りしません。
理由は、藍の色素成分は強アルカリで溶け出す性質があり、通常の水・湯では溶けだしません。
「藍染は色が他の物に移る」と言われていますが、私の染めるものは、完全発色すれば色移りの心配はありません。
ただし、注意が必要です
染めたばかりの物、濃紺に染めた物は、完全発色に至るまで時間がかかります。
それまでは、もったいないですが色が流れ出ます。
他の布が、その色を拾ってしまう可能性があります。
ご注文前にしっかりと確認いたします
私としては、染めたての「藍還元菌」が生きている状態でお渡ししたいと思っています。
どのように特別な状態かというと「匂う」のです。
「生の藍の香り」です。よそでは嗅ぐことのできない特別な香りです。
藍甕の香りとも違います。染めたての布は別物です。
人によっては苦手なのかもしれませんが、私の大好きな匂いなのです。
本心では、その匂いをお届けしたいのですが、多様性の時代です。我を通しません。
ですので、「生」の状態と、完全発色した色の流れ出ない状態と、選択できるように確認をいたします。
「生」の状態をお選びの場合
肌や他の布に、軽く色移りします。
ですので、気になる方は香りを堪能した後、以下の処理が必要です。
- 色が出なくなるまで水またはぬるま湯で手洗いする(3~5回程度)
- 干す
- この工程を2~3回(洗っても色が出なくなるまで)繰り返す
完全発色の状態をお選びの場合
手洗いして色が出ないことを確認してください。
その後は、通常の洗濯で大丈夫です。できれば環境のためにも中性洗剤が良いです。
色の変化について
藍は、時間と共に色を変えます。
それは「色褪せ」ではなく、「育ち」です。
太陽の光、洗濯、着用。
すべてが藍を育てます。
その変化を、どうぞ楽しんでください。
基本的なお手入れ
洗濯について
(素材に応じて対応してください)
手洗いの場合
- 水またはぬるま湯(30度以下)
- 中性洗剤(少量で十分)
- 優しく押し洗い
- 十分にすすぐ
- 陰干し
洗濯機を使う場合
- ネットに入れる
- 通常または手洗いモード(素材に応じて)
- 裏返して洗う
- 漂白剤は使用しない
保管方法
通気性が大切です
- ハンガーにかけるか、畳んで収納
- 防虫剤は不要(藍自体に防虫効果があります)
- 湿気の少ない場所で保管
シミがついたら
- すぐに水でさっと洗い流す
- 中性洗剤で優しく洗う
- 強すぎる力で擦らない
- それでも残る場合は、ご連絡ください
色の変化を楽しむ
太陽の光と藍
藍は、太陽の光で色を変えます。
陽に当てると、少しずつ青が柔らかくなります。
日陰で過ごすと、色が長く保たれます。
どちらが正解というわけではありません。
水と藍
洗うたびに藍は優しくなります。
最初の深い青から、次第に柔らかな青へ。
着用と藍
よく擦れる部分は、色が変わりやすくなります。
もし、こんなときは
色が薄くなってきた
それは自然なことです。
藍は時間と共に色を変えます。
薄くなった色も、美しいものです。
もし、もう一度濃い色を楽しみたいと思ったら:
染め重ねサービス
どうぞご連絡ください。
こちらにお送りいただければ、新たに色を重ねることができます。
よくある質問
Q: どのくらいの頻度で洗えばいいですか?
A: 必要を感じたときで大丈夫です。
藍には抗菌効果があるので、頻繁に洗わなくても清潔さを保てます。
始めのうちは陰干しと風通しで、十分です。
Q: 色移りはいつまで続きますか?
A: 完全発色した状態でお届けした場合、色移りの心配はありません。
「生」の状態でお届けした場合は、最初の3〜5回の洗濯で落ち着きます。
10回も洗えば、完全に安定します。
滅多にありませんが、完全発色に至ってない場合、汗をかいたときなどは多少色が出ることがあります。
Q: 白いシャツと重ね着できますか?
A: 完全発色した状態であれば、基本的に大丈夫です。
十分に洗って色が安定すれば、白との組み合わせも楽しめます。
Q: 雨に濡れても大丈夫ですか?
A: はい、大丈夫です。
ただし、完全発色に至ってない場合、色移りする可能性があります。
濡れたら、なるべく早く乾かしてください。
Q: クリーニングに出せますか?
A: 可能ですが、手洗いをお勧めします。
クリーニングに出す場合は、「天然藍染」であることを伝えてください。
Q: 何年くらい着られますか?
A: お手入れ次第で、何十年でも。
藍染は、時間と共に美しくなります。
染め重ねサービスを使えば、さらに長く楽しめます。
困ったときは、いつでもご連絡を
お手入れのご相談
小さな疑問でも、どうぞお気軽に。
染め重ねのご相談
色を戻したい、もっと濃くしたい。
そんなときは、ご連絡ください。
最後に
藍染のお手入れに、「正解」はありません。
使いながら、少しずつ分かっていくものです。
完璧を目指す必要はありません。
ゆっくりと、藍と共に。
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あなたと「藍」の、美しい時間が続きますように。